「十王経」~旅立った方がどうしているか、分りやすく説いたお経

 私達日本人の意識の奥底には、ご先祖を想う心が強くお盆やお墓参りや施餓鬼供養に加え、お彼岸の供養などの仏教行事があります、その心を端(たん)的に表す言葉に、民俗学者として著名な『柳田国男氏』が、日本人の心を表す詩として第一番に選んだ次の言葉があります。
それは『≪親のない子は夕日を拝む、親は夕日のまん中に‥・≫』ですが、夕日の沈むその先には『阿弥陀如来の西方極楽浄土』があります。親が子を想う心 と、私達子孫が親やご先祖を慕う心には、いずれも優劣は付けがたい、と思いますが、来世へ一足先に旅立った親やご先祖や身内の人達が、今どうしているだろ う。と思うのはごく自然なことだと思います。
それを分かりやすく説いているのが『十王経』と云うお経です。

この『十王経』によると、閻魔大王を中心に死者を裁く十人の大王が居て
最初の『秦広王』は、死後七日目、
そして以後十四日日の『初江王』、
二十一日目の『宗帝王』、
二十八日目の『五官王』と
次々と生前の行為を聞き取り記録しますが、これを《閻魔帳》と云います
そして三十五日目になって五人目の裁判長『閻魔大王』が登場し、死後の行き先である『地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間界・天上界』の、どこへ行くかを決める裁定を下します。
続いて六人目の『変成王』が、『閻魔大王』の決定を死者が守っているかを監視し
七人目の『秦山王』が最終のチェックをして四十九日を迎え、ようやく死後の行き先が確定するのです。
ここまでは死者に対する裁きですが、その後の百ヶ日以後の三十三回忌までは、残された遺族の供養の姿勢が次の順序で問われるのです。
まず、百ヶ日担当の『平等王』が残された遺族や親族がきちんと供養をしているか、そして一周忌では『都市王』が供養の状態を監視し、正しく供養がされてい れば、死者の生前の罪が許されて苦しみから解き放たれ、三回忌では十人目の『五道転輪王』が、引き続き供養が継続されていれば、死者は極楽浄土に迎えられ ると言われています。
なおさらにその後も年忌法要を含め、継続して追善供養が行なわれていれば、ご先祖と共に貴方も含め残された遺族もご先祖と共に極楽へ行けると言われています。
その意味で、今回から先祖供養をかねて≪施餓鬼供養会≫を開催することに致しました。
※なお、さらに詳しい説明は ≪お盆の法要・施餓鬼会とは≫をお読みください。

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