531_お盆によせて

更新日:2008/09/08

 こちらの霊園にお世話になりもう2度目のお盆を迎える事となりました。思えば我が○○家は、かなり複雑で、約20年以上の間、お墓も無く平成16年11月やっと、ご先祖様に安心して眠っていただける事になりました。納骨式の日に亡き母とご先祖様に、私自身3つの誓いを心の中で、お約束しました。

 1 「自分の心に嘘をつかない」

 2 「亡き母、及びご先祖様に恥じない生き方をしていく」

 3 「自分の信念を貫き通す」

でした。

 現在私は、秋田県在住。しかし、よほどの事が無い限り月に1回お参りに参上させていただいております。そしてそのたびにご先祖に誓った3つの誓いを、自分自身で確認しながら、さらに新鮮な気持ちで、そして感謝の心を捧げ、手を合わさせていただいております。何故か、お墓に参上するたび、心が洗われるような気持ちになり元気になります。ご先祖様、亡き母はいつも自分の心の中に共に生き続けているとの安心感で心が満たされてきます。

 さて、そろそろお盆の季節がやってまいります。お盆とは、盂蘭盆会(ウランバーナ)と言い、元々はお釈迦様の弟子の一人神通力一番の目連が、その神通力にて自分の母親が地獄に落ちている様子を知り、どうしても救いたいとお釈迦様にご指導を賜りましたところ、夏の修行が終わった後、他の僧侶達と一緒に祈り、救って差し上げるようにとのこと…。そして実行し無事救って差し上げる事が出来ました。このような由来があります。ちなみに、ウランバーナとは逆さ吊りの意味だそうです。

 現在、人間の心を忘れてしまったような陰惨な犯罪が多発しております。もちろん先祖の供養すら忘れさられている現状にあると痛切に感じます。人の心とは、哀れなものです。目覚しい文化、文明、科学の発達の裏に、心の温かさが忘れさられているようで大変心が痛みます。ほんの小さな事、五体満足でいられる、ご飯が食べられる、屋根の下で住める、仕事がある。こんなありがたい事(一見当然に思えるでしょうが…)に、幸せを見出していただける方がどれだけいるのでしょうか?私自身も大きな事は出来ませんが、今自分が出来る事を実行し続ける。そしてその姿が、少しでも苦しみ悩み迷う方々のお役に立てたらと心より思い祈り続けています。

 ちょうど霊園のすぐ近く六本木ヒルズがあります。現代の物質と拝金主義の象徴のようなこの場所をご先祖様達は、どのように見つめていらっしゃるのでしょうか?
 
(「お盆によせて」 2005年7月記 霊園会報誌掲載)