【平成二十三年六月】の定例法話会・テキスト
『文豪シェークスピア』の戯曲に
『これが最悪、と言えるうちは、まだ最悪ではない。』という名セリフがある。
そのシェークスピアの名セリフは後で述べるとして、インドにはシヴァ神と云う神様が居られます。この神は≪破壊と創造≫をあらわし、ヒンドゥー教では《破壊の神》であると同時に≪創造の神≫ででもあるのです。この破壊と創造の二面性を持った神は、やがて、仏教に取り入れられ大自在天となりました。
こうして見てくると、我が国の最近の政治の世界に何か似ているように思えてきますが、ただし残念ながら、我が国の政治と、このインドの神と大きく異なるのは、現在、我が国には壊す人はいても造る人が見当たらないと云うことです。
ところで、三月の法話会テキストにも書いたように、『小泉さんは自民党をぶっ壊すと言って壊しました。でも《菅さん》あなたは、まさか日本を壊すつもりではないでしょうね…!』と書きました。にもかかわらず《菅さん≫あなたは日本だけでなく、ご自分の権力欲のために、同士「鳩出前首相」までも巻き込む茶番劇の中で、玉虫色の空手形を乱発して延命を計ろうとしていませんか。
そこで、そろそろ表題の話に入りますが、世界的なイギリスの劇作家「シェークスピア」は「ハムレット」「ロミオとジュリエット」など37編の悲劇や喜劇を書いています。その劇中の名句に、東北三県の人々の復興に立ち向かう必死な姿を彷彿(ほうふつ)とさせる一文があります。それは、5/23日の朝日新聞の「天声人語」に次のようにありました。
その内容は『これが最悪と言えるうちはまだ最悪ではない。』と言うもので、この、彼の言葉をおいて、ほかに今の東北人の姿を適格に表す言葉はないと思います。と言うのも、もし本当に自らが絶望のどん底に落ちていたとすれば、それは絶望ではなく≪諦め≫以外の何物でもないからです。もし自分でどん底に落ちたとしても、自らが諦めないかぎりお釈迦さまの逸話≪蜘蛛の糸≫のなかで、生前たった一つだけ良いことをした人でさえお救いくださると云う話にあるように、今まで苛酷な東北という条件の中で歯を食いしばりながらも辛抱強く、そして粘り強く努力してきた東北人の復興に立ち向かう、粘りと、我慢と、努力の姿の中に、その名セリフの精神が重ねて垣間(かいま)見えるからです。
それは、東京電力の福島第一原発事故の愚かな人災とは別の話しとしてですが、後から後から深刻な事態が明るみに出る中で、我が国で最も官僚的な組織と云われている東京電力と、政府の組織ぐるみの欺瞞(ぎまん)の「最悪」の例として、政府・東電・原子力保安院の姿は私達の心の奥底に、長く記憶されるでしょう。
そこで、5/28日の産経新聞のコラム「産経抄」に、これにはさすがに天下の文豪「シェークスピア」もびっくりの悲劇とも喜劇とも取れる部分がありました。
以下その戯曲に見立てた全四幕のほぼ全文を転載してみます。
『…福島第1原発1号機への海水注入をめぐる物語は、喜劇とホラーの風味がタップリと入った、ドタバタ劇の様相になってきた▲この第1幕を開けたのは、「安倍晋三元首相である。彼はメルマガで、東京電力が発表した≪3月12日、午後7時25分から55分間≫にわたる、海水注入中断の「主犯は」菅直人首相だ、と断じた▲慌てた官邸は「斑目(まだらめ)委員長が再臨界の危険性があると指摘したから」と責任を転嫁した。
怒った斑目氏が猛抗議し、官邸が彼の発言を「再臨界の可能性はゼロではない」と訂正したのが第2幕だ。幕あいには与党桟敷席から「デタラメ委員長は引っ込め」のやじも飛んだ▲第3幕・国会の場では、野党から攻撃された菅首相が「海水注入の報告が直接上がっていなかった。少なくとも私が止めたことはまったくない」と大見えを切った。だが、すぐに注入開始を予告する東電のFAXが何時間も前に届いていたことが発覚する▲第4幕では、現場の吉田昌郎所長が「首相の了解を得るまで」と、中止を決めた本店の言うことを聞かず、海水を注入し続けていたというどんでん返しが用意されていた。「よっ!吉田屋」のかけ声をかけたいところだが、あいや暫(しばら)く▲「首相の意向」を無視して正解だったとは、悲しすぎる。そもそも首相が、専門家きどりで技術的な問題を論議する必要はない。部下や組織を信頼し、大局から判断を下すのがトップの仕事だ。それができないなら劇の途中でも舞台から去ってもらうしかない。さもなければ、国民は終幕を悲劇で迎えるしかなくなる』とありますが‥・。
地震と津波の自然災害は別として、現在進行形の東京電力の人災を見るに、その指揮官である≪菅首相≫の一連の言動を見ていると、『自分のことしか好きになれないまま、100万回の生死を繰り返したねこ(佐野洋子さんの100万回生きたねこ・講談社)』の話を思い起こすのですが、菅さん‥・この猫のような夢を見ているのではないでしょうね。
もしそうだったら違いませんか、本当に『猫』のように100万回生まれ変わり、生き続けてほしいと願っているのは、今回の大震災で子を失い、親を失い、友を失い、そして一家団らんのぬくもりがぎっしり詰まった家までも失った、子や親や友人達であり、残念ながら「菅さん」あなたとは違うことをお忘れなく
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