【平成二十二年十二月】の定例法話会・テキスト
『島が叫んだ』これは演習ではない!
《突然牙を剥いた北朝鮮『今度は中国も相手が悪い』とは言えなかった≫
延坪島(よんびょんとう)が火を吹いた。と云うより世界でも異例の世襲独裁国家で無法者の《北朝鮮≫によって、全島が『火達磨(ひだるま)にさせられた』と言った方が正しいのかも知れません。
これは中国も含め(11月の「それでも相手が悪い」を参照)独裁国家がいつも決まって使う手段として、国内に大衆の経済や生活面での不平不満や政権への不信などの問題を抱えた時、国民の眼や意識を国外に逸(そ)らさせるために使う常套手段は、決まって意図的に近隣諸国との間で問題を起こし、国内では偽善的な国際的危機感を高め、結果として国内では国民の間に国家の危機を訴え全国民の結束を煽(あお)り、多くの国民に不安感を与えるために行なう作為的な危機管理と云う姑息(こそく)な手段だと言ってしまえばそれまでですが、そのトバッチリを受けた方はたまったものではありません。まして今回は韓国の延坪島(よんびょんとう)が北朝鮮の不法な攻撃を受け、この砲撃によって軍民合わせて四人もの死者と多数の犠牲者を出したうえに、島民の生活は観光事業も、それを支える島民の日常生活の土台までが根底から破壊されてしまったのです。
実は、この問題が起きる直前までは、先般亡くなった偉大な作詞家「星野哲郎」さんが、愛称チータの水前寺清子のために残した元気の出る歌≪♪幸せは歩いてこない、だから歩いて行くんだね/一日一歩、三日で三歩/三歩進んで、二歩下がる‥・》と云う人生そのものの歩み方の歌の事を書こうと思っていました。
ところが、またも北朝鮮の暴挙によって延坪島(よんびょんとう)が砲撃を受ける事件が勃発しましたので、急遽(きゅうきょ)この問題を中断し、テーマを北朝鮮の無法な攻撃問題に変えて書くことにしました。
そこで、この問題を取り上げた(11/24)の朝日新聞の≪天声人語≫を読んでみますと、それはまったく北朝鮮の一方的な詭弁(きべん)としか言い様がなく、嘘が得意な中国も顔負けの卑劣(ひれつ)極まりない事実が書かれていますが、この事件の詳細が分かるにつれ、我が国の対応の仕方も含め、先程の愛称チータ「水前寺清子」の歌が、皮肉なことに次のように聞こえてきましたので、ちょっとだけ寄り道するようですが書いてみます。それは≪♪災難は突然来るよ/だから備えがいるんだね/一日一歩、三日で三歩/三歩歩かず、二歩下がる‥・≫と、聞こえて仕方がないのですが、どこかの国の政府みたいに聞こえますが、いかがでしょう。
さて、それでは話を先程の≪天声人語≫に戻して、皆さんとご一緒に読んでみますと、次のように書いてあります。『北朝鮮という国は、中国を頼みとするころが大きい。だが金正日(キムジョンイル)総書記は、かの国の古典を読んだことがあろうか。たぶんないのだろう。老子が「佳き兵は不祥(不吉なこと)の器」と言っていることも知るまい。武器は不吉な道具で、手にするだけでも災いがやってくる、といった意味だ▲またぞろのキナ臭い暴挙である。
矢継ぎ早に核開発の動きを見せたと思ったら、いきなり韓国の大延坪島(テヨンビョンド)を砲撃した。軍事境界に近い黄海に浮かぶ人の住む島である。着弾は多数という。艦船同士などと違って、領土への攻撃はより重大である▲外電の写真では、島のあちこちから黒煙が上がっている。住民の身にも被害が及んだ。韓国軍は北側に対応射撃をし、警戒レベルを最高に引き上げた。
引き返せぬ一線は韓国にもあろう。異様な国の異様な行動で、朝鮮半島の緊張がまた高まっている▲独裁国の死命を握る米国をさらに振り向かせ、かまって欲しいゆえの≪火遊び》なのか。独裁者は承知のうえか、それとも軍の暴走なのか。真相は分からない。ただ深い霧の向こうで、民衆は飢えにおびえている▲先日「3頭目のクマが現われた」と風刺する反体制ビラが平壌で見つかったそうだ。
肥満した世襲3代目の金正恩(キムジョンウン)氏のことで、≪あなたが太ると、我々がやせる≫と書かれていた。捕まれば死刑も覚悟の抵抗だろう▲この手の国は、国民全員を人質に取っているようなものだ。兄貴分の中国は、世襲を是とする前に、老子の「徳政(とくせい)」でも説くべきではなかったか。内に外に、まさに不祥(縁起の悪いこと)の国である。』と書いていますが、老子の「徳政」とは、人民に恩徳を施す政治の事で、人民を疲弊させることではありません。そこで、先の『天声人語』は、前回書いただけでは腹の虫が収まらなかったと見え、(11/27)に第二弾として次のように書いています。
『狂言の演目に「悪太郎」というのがある。大酒飲みで乱暴な悪太郎は、伯父が自分の不行状を心配し、快く思っていないのが不満だ。あるとき押しかけて薙刀(なぎなた)を振り回し、大酒を飲んで泥酔のあげく、帰り道で寝込んでしまう。▲心配で見に出た伯父は、何とか改心させたいと、寝ているうちに薙刀(なぎなた)を取り上げ、頭を剃(そ)って僧形(そうぎょう)に変える。あれやこれやで、ついに心を入れ替える筋立てなのだが、何やら彷彿(ほうふつ)とさせる。国際社会の「悪太郎」を改心させる責任感が「伯父」にあるのかどうか。お察しのとおり北朝鮮と中国である。▲狂言とは違い、さんざん甘やかしてきた。
3月に韓国の哨戒艦を攻撃し沈没させた件でも、国連安保理の非難決議を断念させた。こちらの「悪太郎」は懲りることなく、酒量は増し乱暴はエスカレートするばかりだ▲中国はあろうことか、ときにこの乱暴者を外交カードにするそぶりも見せる。今回の砲撃でも、内心は辟易(へきえき)かも知れないが表向きに非難はない。次なる蛮行を止めるためにも、ここは「薙刀(なぎなた)」を終(しま)えと強く論(さと)すべきところだ▲60年前の朝鮮戦争には米国がまず介入し、押し込まれた北朝鮮を助けるために中国が参戦した。中・朝の死者数は不明確だが、米軍などは計約1 5 0万人と見ている。膨大な数が、互いに≪血で固められた同盟≫と称し合うゆえんである▲スターリンの後押しで生まれ、毛沢東(もうたくとう)にへその緒を切ってもらって、北朝鮮はいま世界地図上にある。禁断のカードのペースを不気味に早める暴君を、これ以上甘やかすべきではない。北朝鮮という国は中国をたのみとするところが大きい。
独裁は一党独裁であろうが、個人独裁であろうが、表向きは≪人民共和国≫を名乗ろうと、制度の共通の特徴としては、かつてソ連で起きた、独裁政権の専横的な制度ならではの事件を上げておかねばならないでしょう。
今回は我が国でも有名人が世間を騒がせた暴飲(ぼういん)深酒(ふかざけ)酪酎(めいてい)事件もあったことですし、彼らにも(11/9)の≪産經抄≫に書いてあった最初の部分がそれぞれ参考になると思い以下に取り上げてみました。その最初の出だしの文章とは次のとおりです。『モスクワの赤の広場で、≪ブレジネフ書記長はバカだ≫と叫んだ酔っぱらいが、警官に逮捕された。≪何の罪だ!≫と聞く酔っぱらいに、警官が答える。≪国家機密(こっかきみつ)漏洩罪(ろうえいざい)だ≫と、旧ソ道時代の代表的な小話だ‥・』と書いてあります。以下は略しますが、自分は日本人で本当に良かった…と、ふと胸をなでおろす方々もさぞ多いことでしょう。
このような独裁政権共通の専横的で横暴で理不尽な話はこれだけではないのです、例えばミャンマー(元ビルマ)の軍事独裁政権による、スーチーさん軟禁事件等は、ほんの氷山の一角なのです。何しろ彼の国々は悪名高き冷戦時代の代名詞でもある情報遮断の『鉄のカーテン』の元祖だからです。
さて、ここでもう一度≪産經抄≫に登場していただき中国のノーベル平和賞について、少々辛口のご意見を拝読させていただきますと、次のような内容です。
(11/10)に掲載の≪産經抄≫『報道はやはり本当だった。AP通信や小紙は、来月10日にオスロで開かれるノーベル平和賞授賞式に、中国が、日本や、欧米各国に、大使を出席させないよう要請したと、過日、報じた。民主活動家である≪劉暁波(りゅうぎょうは)≫氏への授賞に反対してのいやがらせである▲まさか、中国のような大国が、他国の大使が式典に出る、出ないといった細かいことにまで、口出ししないだろうと半信半疑だったが、あさはかだった。きのうの衆院予算委員会で前原誠司外相があっさり認めた▲授賞式は、ノルウェー国王夫妻が出席して開催され、同国駐在の各国大使も招待される。「犯罪者への平和賞授賞は中国への内政干渉だ」と怒っている割には、他国への礼節もわきまえず、平気で内政干渉するところはさすが一党独裁国家だけのことはある▲さすがでないのは、わが前原外相と菅直人首相だ。
野党議員から「出席するのか、しないのか」と問われても外相は「適切に判断する」と答えただけ。首相に至っては、むにゃむにゃと何をいっているのかわからなかった・・・今週末に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を間近に控え、中国を剌激したくない首相の気持ちはよく伝わった。せっかく胡錦濤(こきんとう)国家主席がおでましになるのに、ノーベル賞ごときでへそを曲げられて首脳会談ができなかったら大変だ、という心境なのだろう▲そこまでして胡主席と会って何を話したいのだろうか。会談をしたおかげで、来月の授賞式に日本大使の姿がなかったら世界の物笑いになるだけだ。中国の民主化運動を支持してこそ、人権擁護に熱心だった民主党の真骨頂のはずだが、そろそろ「民主」の看板をはずした方がいい。』と、厳しく追及しています。
ところで、これまで見てきたように国家にとって最も必要な真実を、はるか遠くの薮(やぶ)の外へ置きざりにしたまま、世界の情勢分析に対して驚くほど鈍感な反応しかできない政府の情勢分析力に到っては、もはや幼稚としか言い様がなく政府や議会の先生がたは、国民不在の中で互いの足を引っぱり合い、薮を突つき合っていて良いのでしようか。今、我が国にとって、最優先でしかも早急に必要なリストラの対象は、もしかすると政府と国会と官僚達なのかもしれません。
そこで、再び≪産經抄(12/1)≫に登場してもらいますと、その冒頭に『99年前、外交とは≪祖国のために偽りを言う愛国的な技術≫だと、A・ピアスは≪悪魔の辞典≫で喝破(かっぱ)しています。内部告発ウェブサイトの「ウィキリークス」が暴露した米外交公電には、外交官たちの偽りなき本音が満載で、これでは外交どころかご近所づきあいもできまい。▲フランスのサルコジ大統領は「裸の王様」で、北朝鮮の金正日総書記は「締まりのないオヤジ」。ロシアのメドベージェフ大統領に至っては「プーチンの助手役のロビン」とこきおろされている▲日本の首相評はと云うと、毎年変わるためか論外なのか流出していないが、元気のない菅直人首相には何よりだった。』と、…誠にご同慶の至りでした
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