【平成二十一年三月】の定例法話会・テキスト
心で見なければ『真実』は見えないのさ
≪『星の王子様』の著者が、最後にキツネに言わせた肝心な秘密の言葉とは?≫
最近人の話しの揚げ足を取ることをおぼえた一番下の孫の女の子が≪そんなに人の揚げ足ばかり取って・・・≫と注意すると「ニヤッ」と笑って片足を揚げて見せ、肩をすくめて見せるのです。それはそれで「チャメッケ」たっぷりで可愛いのですが・・・。
一方、まったく頂けない≪揚げ足取り≫もあります。それは、当然言わずもがなのことですが、国会の論戦や各党の政治家の先生達のことであることは、すでに皆さんお察しの通りです。原稿を読み違えたり、人の粗探しに血道をあげることに無駄な時間や労力を費やし、その結果得られたものは、一つも国民のためにはならない、まるで子供の喧嘩のような醜い足の引っ張り合いだけなのは、誠に残念でなりません。
しかし、よく考えてください、そこで、私達が忘れてはならないのは、結果だけを見て批判することは簡単なことですが、この先生方を選んだのは私達有権者だと云うことです。
と、云うことは、選挙で投じる一票は≪清き一票≫と云われていますが、果たして、私達自身が投じる一票は本当に清き一票と言えるのか、あるいは≪汚れた一票≫なのか、または適当に入れた≪無知の一票≫なのか、よく考えて投票箱に投じた『真実の一票』なのかが真に日本のためになり、子供達の未来に役立つ一票なのかは、私達一人一人の心に委ねられていると言えるわけで、私達の一票の責任はそれだけ重いと云う事なのです。
それにつけても、今年中には衆議院が解散か任期満了で選挙があることは規定の事実で、その際に私達の真実を見据えた本当の清き一票を日本の未来が待っているのです。
そこで、今の日本の情けない政治を見るにつけ目についたのが3月6日の≪天声人語≫に、私達の心の目を開かせる啓示の言葉が載っていましたので、全文を転載します。
→『俳優出身の米大統領だったレーガンは才があったとみえ、気の利いた言葉をいくつも残している。「政治家は悪い職業ではない。成功すれば多くの報奨があるし、失敗したらいつでも本が書ける」など、なかなか機知に富んでいる▲本とは、職を退いて書く回想録のたぐいだろう。その言に従うなら、執筆のペンを手にしかかっていたのが麻生首相だ。支持率は沈み、「麻生おろし」が吹きつのった。追い落としの急先鋒が民主党の小沢代表だった▲それが一夜にして、小沢氏にもペンの用意が必要な事態になった。
攻守所を変えるのかと思いきや、「奇妙な均衡」が与野党間にあるらしい。小紙政治面によれば、自民党は問題をかかえる小沢氏に代表を続けてほしいのだという▲同じように民主党も、不人気な麻生氏を相手に選挙に臨(のぞ)みたいそうだ。互いのマイナスイメージへの期待だろう。天王山を控えて、敵が喜ぶ大将とは情けない。野球の貧打線を見るような、お寒い政治の光景である▲「政治の幅はつねに生活の幅より狭い」と作家の植谷雄高が書いていたのを思いだす。現実は政治の幅を超えて、先をゆく。それは仕方ないとして、膨張(ぼうちょう)し失踪(しっそう)する現実に、今の政治はあまりに狭くて鈍すぎないか。与野党そろっての迷走が歯がゆさに輪をかける▲どっちもどっち。選挙で将来を託したいのに受け皿がない。そう感じる人が増えてはいないだろうか。政治家は失敗して本を書けても、世の現実は続いていく。あとに残る失望とツケを背負わされるのは、もうごめんである。』と書かれていますが、一月末の≪産經抄≫で取り上げていた読者からの投書の中に『国会中継を見ていると靴を投げつけたくなる』と云うのがあったそうですが、今の我が国の政治家には、イラクでのブッシュ前大統領が靴を投げ付けられたときのような鮮やかな身のこなしで難を避けられる、政治家諸氏が何人居るでしょう。それにしても、幸か不幸か、今のところ我が国には、あなた達に靴を投げ付ける国民がいないことに感謝しつつ、ぜひとも≪天声人語≫は最後まで読んで頂きたい一文です。
とにかく米軍に対する膨大な駐留費用に『思いやり予算』と名付け、国民に多大の負担を強いたうえ、私達国民に対する思いやりが足りないように思えてなりません。
それとは少々異なりますが、今回のアメリカ大統領就任演説で『オバマ新大統領』が言った次の言葉が強烈な印象を聴衆に、そして全米に、さらに全世界に感銘を与えたことでしょう。その黒人初の大統領の就任演説の内容のクライマックスは、何と言っても次のフレーズでしょう。『つい60年ほど前はレストランで食事もさせてもらえなかったかもしれぬ父を持つ男がいま、あなた方の前に立っている』の一言でしょう。
この日を迎える以前に、二人の黒人によるアメリカでの人種差別の歴史の戦いがありました。その一つは有名なキング牧師による『私には夢がある!』と云う演説であり、もう一つは、ローマ五輪のボクシングで金メダルを獲得し、意気揚々と帰国して友人との祝賀会のあと皆でレストランに行った。しかし「黒人はお断りだ!」と追い払われた。そこで怒りに震えた彼は栄光の金メダルを目の前の川に投げ捨てたのです。
これで、オバマ新大統領の就任演説を聞いた二人は、長年の心の奥底の悔しさも消え、夢も叶い、ようやくアメリカは明日への夜明けの中でチェンジの朝を迎えたのです。
一方、我が国は、国民の、国民による、国民のための、思いやり政治へのチェンジは何時のことになるのでしょう。その為にも私達が真実を見る眼を持たねばなりません。
そこで思い起こすのが≪サン・テグジュペリ≫が、最後の作品『星の王子さま』の中で、別れ際(ぎわ)に、王子さまに対しキツネに言わせた≪秘密の言葉≫とは次のような一言です。≪肝心なことは目で見えないのさ、真実は心で見なくちゃ・・・≫まさに般若心経である。
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