【平成十八年十二月】の定例法話会・テキスト
我が国の『政・官・財』は病んでいる?
《仏教は『心曲がれば、影曲がる・・・』と云うが、果たして彼らの心はどうなのか・・》
今年も早いもので法話会も師走を迎えました。そこで、今年一年の何でも有りの様相を呈した感の有る『政・財・官』の数々の出来事を忌まわしく思いながら、政府日銀の云う景気の回復が、一般市民には実感として届かぬもどかしさを感じつつ話を進めます。
まず、第一に印象的だったのは、今年ほどテレビの前で各界の偉い人達が頭を下げている姿を国民の前に晒さらしたことは、かって私達の記憶に無かったのではないでしょうか。
では、何故かくも《政・官・財》の社会的に地位も名誉もある偉い?人達が、このような無様ぶざまな姿を国民の前に晒さなければならなかったのかと考える時、多くの国民はこの姿を見て『日本は本当に病んでいる・・・』と感じた人々も多かったことでしょう。
そこで、冒頭のタイトルの中で『心曲がれば影曲がる。』と言いましたが、この一年、数々の醜聞が明らかになるにつれ、どうも我が国では偉くなろうとするには、政も、官も、財も、民も含めて《それが悪いと知りながら、心を曲げてでも悪事を働き、利権をむさぼり、或いはそれを指示し、外部の人間と癒着し自らの欲望を達成しようとするのです。》
そこで全国の普通の人達に申し上げたい『あなた達はテレビの前で頭を下げていた人々のような悪いことをせず、極めて真面目に日々正直に生きて来たのですから、今の地位と生活があるので、それが、あなたが悪いことをしなかった証拠なのかも知れません。』
さて、このように『我が国の「政・官・財」は病んでいる・・・』と、書いているうちに、これは、もしかすると普通の病気ではなく、本当は《ガン》なのかもしれないぞ、と思っているうちに、最近読んだ『ガンをつくる心、治す心(医学博士・土橋重隆、主婦と生活社)』と云う本を思い出しました。そこで、その《まえがき》の冒頭の部分を読んでみますと、
『すべての病気には必ず原因があります。病気の完全な治療は、その原因を取り除くことでもたらされます。しかし、現代医療では病気という起きた現象だけを見る診断を頼りにして治療を行なっています。現代医療は原因に対する治療ではなく、現象に対する治療になっているのです。これはガン治療においても例外ではありません。』
五年生存率は上昇しているにもかかわらず、ガンによる死亡数は増加しているという事実は、現在のガン治療が原因に対する治療になっていないことを物語っているのです。
私は、若年者のガンや遺伝因子が発症に強く関与する一部のガンを除いて多くのガンは患者さんの生活史の中に原因があると考えています。そこに潜むガンの真の原因を突き止めて初めて、原因に対する根本的な治療が可能となり、治療の道が拓けると思います。
こうした考えに立って私は、病歴とはまったく関係ないと思われる、多くのガン患者さんたちの生活史を調べてみました。その結果、ガンの発症の原因に、生活の中で生じる心理的ストレスが強く関わっていることがはっきりしました。詳しくは本文をお読みいただくとして、近年、増加している乳ガン、大腸ガン、肺ガンなどのガンにおいて、特にその傾向が顕著でした。・・(以下略)』とありますが、この最後の乳ガン、大腸ガン、肺ガンを「政・官・財」に置き換えてみますと、その原因は、ことごとく「地位欲・名誉欲・財欲」にこだわった末、本来やってはならないことをやり、その結果、彼らは今日バレルか、明日バレルか、あるいは何時いつバレルかと、内心は日々戦々恐々としてガンの原因になるストレスを、自ら心の中に、あるいは自らが指示した部下の心の中に累々るいるいとため込んでいったのでしょう。そこで、そもそも、このプレッシャーと何者なのかを(広辞苑)で調べてみますと《種々の外部刺激が負担として働く時、心身に生じる機能変化》とあります。
したがって、彼等はこのプレッシャーに負けまい、うまく責任を逃れたい、あるいは、万が一にもバレないようにと、周到に責任の所在を転化し、すべてをあいまいにする卑劣な工作の網を張り巡らしたうえ、逮捕直前まで白しらを切ろうとするのです。
そこで、読売新聞の十二月四日の夕刊の《よみうり寸評》に次のような時事川柳が載っていましたので紹介してみますと(引)「『<列島を追い回される天の声><談合が連載記事のように見え>』」とありますが、さすが時事川柳の目は鋭いところを突いていると思いますが、この寸評はさらに続けて『<天の声とはだれの声?>と問いかけ<天の声が追われ続け、談合が連載記事のように見えるお粗末はもうピリオドにしたい。>』と結んでいます。
ところで、話を最初のガンの話の方へ戻してみますと、《乳ガン・大腸ガン・肺ガン》をそれぞれ『政・官・財』のどれに当てはまるかは、皆さんのご自由ですが、それぞれのガンの発症原因を『政・官・財』の各部門の責任担当者に当てはめてみますと、あらゆるところに談合や汚職と云うガンの病巣の根が潜み、それを内からも、外からも虎視眈々こしたんたんと狙われる制度上の欠陥が充満しているのです。しかも彼等はそれを自らの既得権として容易に改革には応じようともせず、そこえ《政も、官も、財も》群がり、我々国民の血税を食い散らかし、その上、善良な市民をたぶらかす悪徳企業までも跋扈ばっこしているのです。
このような世相は、まさに、政・財・官に民まで加えて、大病院の『ICU(集中治療室)』に入院させ、神経科の助けを借りながら『重症メタボリックシンドローム』の治療をしなければならないのでないかと思える程《見えない処にたっぷりと欲望と云う名の腐敗した脂肪を貯えた》権力と利権の亡者たちの官製談合・指名競争入札の世界なのです。
シェークスピアは、悲劇「マクベス」の中で、三人の魔女達に『きれいはきたない。きたないはきれい』と言わせていますが、あるいは、今回逮捕された三人の知事達も、この三人の魔女達と同じように《きれいはきたない。きたないはきれい》と思っていたのかも知れません。そして、今回の『官製談合事件』も《少しくらいなら》とか《これ一回だけなら》と思っているうちに深みにはまり、蜜の味の魔力の虜になったのでしょう。
しかし、天は見ていたのです。そして、仏教の法句経(ダンマパダ)の『「No35」小さな過ちにこそ気をつける』の中で次のように言っています。
(引)「 《その報いは来ないだろうと思って、悪を軽んじてはいけない。水が一適ずつしたたり落ちるならば、水瓶みずがめを満たす。愚かなものが、些細ささいな悪を積み重ねるならば、やがて悪を満たす。さらに悪を積みつづけるならば、やがてわざわいに満たされる。》」と、
そして「No34」では、『自分で生んだ苦からは逃れられない』とも言っています。
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