【平成十八年九月】の定例法話会・テキスト
『殺人犯の『人権』は、《有》か《無》か
《人が重大な犯罪を犯すとき、自らの『人権』は、自らの手で捨てたのでは?。》
朝起きて、テレビのスイッチ入れ、新聞を手に取るたびに、まったく信じられないような事件が最近あまりにも多すぎます。親が子を殺し、子が親を殺すと云う、我が目を疑い、我が耳を覆いたくなるような事件が日常茶飯事のように繰り返されると、今の世の中一体どうなっているのだろうか・・・?。日本はこのままで良いのだろうか・・・?。と身も心も凍りつき、思わず背筋も寒く全身に戦慄が走る思いがする今日この頃です。
そこで目についたのが、産経新聞八月三十一日の《産経抄》に書かれていた内容です。以下にその全文を転載させていただきますと、次のようになります。
(引)「『新聞の社会面は殺人事件があふれてこぼれそうだ。それも多くが10代の殺人容疑者で、見るも無残、聞くも無惨である。犯人の多くはふだん真面目な少年だという。あとで《大変なことをしてしまった》と我に返ったところで取り返しはつかない。読者は新聞を閉じても、電波が垂れ流すから悲惨なニュースから逃れられない。
◆衝撃的なのは北海道稚内市で起きた母親殺しだ。これまでも肉親に多額の保険を掛けて、プロの殺し屋に依頼するケースはあった。こちらは高校一年の長男が中学時代の同級生に母親殺しを依頼したらしい。母の命を30万円のカネのやりとりでする心根は霧の中だ
◆病院パートの母親は4年前に離婚し、長男は両親の離婚に不満を洩らしていたという。心理学者は《ゲーム感覚》や《人生経験の低さ》を指摘する。幼い頃から、人生の〈教師〉は祖父、母や両親ではなく、アニメやゲームの登場人物だったのかもしれない
◆むかしは家の中に祖父母がいて、問わず語りに人事百般の手ほどきをしてくれた。ご丁寧に親戚の居候が住み込む家まであったと聞く。食客は主人に申し訳ないという気持ちから、子供に勉強から喧嘩けんかの作法まで伝授した
◆いま時の「家族」はその祖父母、食客を放逐した。父母は仕事に忙しい。成熟社会には本当の貧乏がなくなり、随分前に高校全入が達成された。このままなら、早晩「大学全入」時代がくるだろう
◆そこで文部官僚は考えた。就学前児童の託児所だけでは間に合わないから、「小学校の託児所化」はどうか。すべての公立小学校で放課後の児童を預かり、団塊の教員OBを使えばいい。これで需給バランスが保たれる。かくして、親と子の距離はますます広がっていく。』」・・・
このような内容のコラムを読んでいるうちに、冒頭の『新聞の社会面は殺人事件があふれてこぼれそうだ。それも多くが10代の殺人容疑者で、見るも無残、聞くも無残である。犯人の多くは真面目な少年だという。』の部分が気になっていたら、九月七日、山口県の徳山工業高等専門学校の『中谷歩あゆみさん(20)』を殺害容疑で指名手配されていた少年(19)が近くの山林で遺体で発見されたのです。これで、この事件は被害者も加害者も両者死亡のため真実は闇の中かも知れませんが、一つだけどうしても明らかにしたい大事なことが残っています。それは、他の事件と同じように、被害者と、加害者の『人権の問題』です。今回は被疑者死亡のため法廷で『人権問題』が論じられることはないかも知れませんが、しかし、どうしても納得出来ないのは、これらの容疑者が法廷で裁判を受けるとき、まず擁護されるのが、加害者である被告の『人権問題』で、それに比べ、とかく、ないがしろにされがちなのが実際に被害を受けた者の『人権』なのです。
例えば、現実に決定的な証拠で固められた被告(犯人)の場合であっても、決まって真っ先に保護されるのが、加害者(被告)の『人権』であり、実際に実害を受けた者の『人権』よりも、加害者(被告)である犯人の『人権問題』が優先されると云う事実なのです。
そこでもう一度真剣に考えてみたい問題が『人権とは何か?』と云う問題です。それははたして『人権』とは本当に人間固有の絶対的な権利で、それは永久普遍のものなのか、それとも政治家や役人の既得権や、その他もろもろの固有の権利とどこが違うのか、そして罪を犯したものが刑務所で刑期を満了すれば、それで本当に罪が償なえ『人権』が復活するのかと云うことなのです。誤解や反発を恐れずに云わせてもらうとすれば、彼らは重大な犯罪を犯した時点で自らの『人権』を自らの手で捨てたうえで犯罪を犯したのであって、その時点で被害者の『人権』を奪った訳ですから、本来は定められた刑期を終えたとしても、自らの手で捨てた自らの『人権』を取り戻し復活させるまでは、自由を奪われた日々の厳しい管理下に置かれるのは仕方がないことであり、心から自らの行為を懺悔し失った自らの『人権』を回復するだけの決意と、新たに『人権』を備えた人間に生まれ変わるだけの真摯な努力が必要なのは当然であり、今のような重大な罪を犯したものにも、被害者と同じ『人権』を認め、ただ刑期を終えるまで、物理的に刑期をつとめさせるのでは、自ら捨てた『人権』の回復には程遠いと云わざるを得ないのです。
そこで、世の《人権派》と称する弁護士の先生方にお聞きしたい。このような殺人や凶悪な犯罪を犯した犯人達を、それでも先生がたは『被告の人権』を盾に弁護なさるおつもりですか・・・?。世の一般的な善良な市民から見れば、このような凶悪な犯罪は、自らの『人権』を自らの手で捨ててこそできる犯罪なのではないでしょうか。それでも先生方はこの被害者の『人権』よりも、犯人の『人権』を盾に弁護なさるおつもりですか・・?。
そこで重ねて世の人権派弁護士の先生方にお聞きしたい。実際に被害を受けた被害者の『人権』と、加害者である『犯人の人権』をどのようにお考えなのですか・・・?。と。
厄除け厄払いお祓い除霊護符呪詛返しの未勒館「密教と四柱推命」
厄除け厄払いお祓い除霊護符永代供養呪詛返しなど未勒館に!密教の加持祈祷・供養「四柱推命」
Copyright © 2008 Mirokukan All Rights Reserved.