【平成十八年五月】の定例法話会・テキスト
最高の「スピーチ」でした早紀江さん
《米国議会や大統領をも感動させた、横田さんの魂の叫びに『外交官も真っ青!』》
過去にこれだけの素晴らしい『スピーチ』を、米国の議会で、少しも臆おくすることなく、堂々と真心を込めた真実の叫びで感動を与えた日本人が、一人でも居たでしょうか。
その人とは、もちろん娘を北朝鮮に拉致され、しかもその娘の遺骨だとして偽物を送られた、横田早紀江さんで、その上現地で娘が結婚した相手への疑惑も深まるばかりです。
この重大な問題を世界の唯一の超大国アメリカの議会で堂々と述べたのです。これについて四月二十九日の『産経抄』に、次のように書いていますので全文を掲載します。・・(引)「『日本がこれほど鮮やかな”外交力”を示したことがあっただろうか、しゃんと背筋を伸ばし、言うべき主張に過不足がなく、相手の心をぐっとつかんで離さない。米国会議で毅然きぜんと語る日本人女性に、多くの米国人が共感を覚えたに違いない。◆二十九年前、十三才の長女を北朝鮮に拉致された母、横田早紀江さん(70)のことだ。過去の取材でも、これほど説得力のある証言を小欄しょうらんは知らない。彼女のように気品の中に迫力を持つ外交官がいたら、戦後日本の地位も違っていたのではないかと思う。◆北朝鮮の将軍様はいまになって、「とんでもない女性を敵に回してしまった」と後悔しているだろう。悲しいことにその母の強さをつくったのは、ほかならぬ金正日総書記本人ではないか。平凡で幸せな家庭から愛娘まなむすめを奪われ、北で助けを待つ彼女を思う母を強くした。◆「四半世紀を超え、どの親も老齢のため、残された時間はあまり多くありません」。早紀江さんの証言は感性に訴えるだけではない。「全世界の自由を愛する国民の総意で『怒っている』と北朝鮮に態度を示していただきたい」。ダメな為政者たちに「時代のけじめ」を迫っていた。◆スミス議員は「サミットはその絶好の機会だとブッシュ政権の尻をたたいた。新潟市内の拉致の現場を視察したシーファー米大使が、大統領をも動かした。早紀江さんらと大統領との面会ほど力づけられるものはない。◆北が拉致を解決せず、ミサイル開発をやめないなら日朝首脳が合意した「平壌宣言」を見直せばよい。警察は北を支援する団体のどんな法律違反も見逃すな。「すべての被害者を助け出し、これからの人生を自由の地で過ごさせてやりたい」。早紀江さんのことばが胸を刺す。』」と、以上原文通りですが、この産経新聞のコラムを読んでいると、はたして今まで日本には本当の外交官が居たのだろうかと云う疑問が湧き出て来ます。確かに我が国には外務省という役所があってそこから多くの外交官たちが各国に出かけていってはいますが、この横田早紀江さんの感動的なスピーチを聞き、それに対するアメリカをはじめ各国の反応を見るかぎり、今まで我が国の外交官は、出先の各国で何を訴え、何を語っていたのだろう・・・と思わざるを得ないところがあり、中でも特に気になるのは、政府高官同士の合意宣言も含め、その後の記者会見でのそれぞれの発表内容のニュアンスの違いがあまりに多いことです。
例えば、その記者発表の違いを聞いていると、単なる言葉の違いや国民性の違いを割り引いたとしても、これで本当に合意に達していたのだろうかと疑問を感じてしまいます。
ところで、先の産経新聞のコラム《産経抄》に関連した話に戻してみますと、この横田早紀江さんの訴えた拉致問題を引き起こした張本人は、小泉首相との平壌ぴょんやん会談で、本人も認めたように『拉致』は、明らかに北朝鮮の仕業だったのです。しかも、2006年のWILL(ウイル)6月号掲載の総聯そうれんの責任を問う《金正日の『日本人拉致指令書』全文公開!》を読めばわかるように、その中の『極秘文書』には拉致に対する周到な指示が書かれていますが、その内容は本誌216ページからの特集記事を読んでいただくとして、もう一つ2006年4月20日号の週刊文春の28頁には《金欠・金正日の肉声『日本が金融制裁すれば我が国は破滅する!』》と云うショッキングな特集記事が掲載されていましたので、その一部を紹介してみましょう。以下原文そのまま書いてみますと・・・《『六ヶ国協議の再会は、絶対に不可能である!』北朝鮮がこう高らかに宣言したのは昨年十二月のことだった。ところが、先週、四月七日に北朝鮮の金桂冠キムケグアン外務次官が来日するや、偶然を装うように六ヶ国協議の各国代表団が続々と来日。東京を舞台に謎めいた”プレ六ヶ国協議”が開かれたのだ。その焦点は昨年九月からアメリカが行なっている北朝鮮への金融制裁を巡って、米朝の話し合いがあるかどうかだった。アメリカの金融制裁は、マカオのバンコ・デルタ・アジア銀行を舞台にした北朝鮮のマネーロンダリングに対する取引停止措置。北朝鮮はアメリカに反発し続けてきたが、今年に入り、情勢が逼迫ひっぱくしてきたのだ。二月十日、日本政府を水面下で動かすことになる重大情報が外務省に届けられていた。在北京のイギリス、アメリカ両大使館が入手した「金正日の肉声」だ。金正日は、中国の胡錦涛こきんとう国家主席にその苦悩をこう漏もらしたというのだ。『もしも、日本がアメリカの金融制裁に本格的に加わったら、それは我が国の破滅に繋つながる』”バカ殿の大名行列”と揶揄やゆされた、特別列車による訪中の際、一月十七日に金正日と面会した胡錦涛主席は、投資拡大や経済支援を約束した、と報じられた。が、その裏では切羽詰まった攻防があったのだ。胡錦涛は金正日に「二月中に六ヶ月協議を復帰するように」と、強く迫ったのだが、金正日はアメリカへの反発を繰り返した。「金融制裁は、特にわが国のエリート層に打撃を与えている。これを何とかして欲しい」エリート層とは、前出のマカオの銀行で発見された九人の北の高官がもつ隠し個人口座を指す。腐敗した特権階級の蓄財だろう。胡錦涛はこう説教した。「香港の中国四大銀行系の銀行も、いつ自分のところに信用不安が飛び火するか脅えている。そもそも(マネーロンダリングや偽ドル札製造など)国家主権を侵犯する貴国の行為が問題なのだ。米国は詳細な証拠を握っている。貴国がそうした行為をやめるのが筋だ」続けて胡錦涛は六ヶ国協議への復帰を迫るのだが、金正日はぷいと拒んだ。「アメリカが凍結しているものは、そもそも我が国の資産だ。この金融制裁が解除されない限り、とても無理だ」と云って、「もしも日本が・・・・・」と、破滅という言葉を漏らしたのだ。その金正日の必死の訴えが奏効したのか、中国からまんまと経済支援の約束を取り付けてしまった。
さらに三月。金正日の妹婿・張成沢は中国に出向き、新義州特別行政区の経済開発援助も取り付けた。このとき、中国側は再びこう迫ったという。「四月末、胡錦涛主席が訪米する。その前の四月上旬には。六者協議に復帰しろ」・・・その四月上旬。今回の”プレ六ヶ国協議”が東京で開かれたのである。実はこの会議には「影の仕掛け人たち」がいた。スウェーデン政府がその一つ。今回、来日した同国の政府高官たちは、佐々江賢一郎アジア大洋州局長ら、各国の代表国と個別に密会し、橋渡しを行なっている。その一人、インゴルフ・キーソー朝鮮半島担当大使が、友人である外交評論家の小池政行・日本赤十字看護大学教授に、金融制裁で追い詰められた北朝鮮の現状を語った。「三月三十日、アメリカ財務省が、北朝鮮と取引していた、スイスの工業用機械、卸販売『コハス』と社長のヤコブ・シュタイガーの在来資産を凍結しました。この処置をきっかけに、急激に世界中の国が北朝鮮との金融取引を控え始めています。北朝鮮はさらに追い詰められたのです。アメリカの制裁を恐れて信用不安が起こり、各国が北朝鮮との金融取引を控えれば、結果的に北朝鮮は干上がってしまうからです。」と、(キーソ−氏)米政府の追い込み策は徹底しており、国務省と財務省からなる特別チームが、2001年末から調査。「北朝鮮の歳出と歳入には約五億ドルのギャップがあり、この不足分を国際ヤミ金融市場で調達している」と言う。制裁を加えられるのも当然だろう。だが、ここまで追い詰められても瀬戸際外交を続け、今回のプレ六ヶ国協議でも強気の姿勢を崩さない。国内では、現在金正日体制は磐石だと言う。キーソー大使は金正日が権力を完璧に掌握しょうあくする姿を、目の当たりにしてきた。「彼は、相手によって自由自在に態度を変える、多面的で複雑な人間だ」と言う。軍の長老達を掌握するエピソードは興味深い。「金正日は軍の将軍達が心から忠誠を誓っていないことをよく知っている。金正日が権力継承争いの渦中にあった頃、彼は外国政府からの贈答品であるオーディオ機器や、大使館ルートで入手した珍しい食材を自動車に積み込み、自ら運転して老将軍たちの自宅に運んでいた。年長者を敬う儒教精神の美徳とみなされ、将軍達の琴線に触れたんです。」一方で、関心のない人物には残酷だった。主体思想を構築したイデオロギー担当の書記で、のちに韓国に亡命した、党ナンバー2の黄長Yへの接し方がそうだ。「金正日はイデオロギーに関心がなかった。彼が必要としたのは、経済改革ができる優秀なテクノクラート、核開発ができるレベルの科学者、対米交渉でアメリカを幻惑させることができる交渉の達人です。私は黄長Yには平壌で何度も会った。可哀想だが、金正日が黄長Yにとっていた態度は”無視”だった。彼が亡命後に語っている金正日の姿は、無視される前の、十年以上前の話なのです。」
「利己的な人たらし」とも言うべき金正日は、軍の最高幹部十四人と深く結び付いたという。しかし、キーソー大使はこう分析する。「共通の理念や理想があるわけではない。この十四人は、家族と骨の髄まで特権を楽しむ生活を送っている。外貨ショップで買い物をし、ベンツを乗り回す。部下の兵士に運転させ、孫の送り迎えをさせる。彼らはこの特権を維持したいだけ。」だが、日本がアメリカに同調して金融制裁を行なえば、金正日が脅えるように、その磐石な支配体制も崩れる。いまこそ日本政府は断固たる決断を下すべきだろう。》と書いていますが、正に同感であり、週間文春の記事にもあるように、金正日の日米韓に対する瀬戸際外交の裏には、米国の金融制裁に加え日本もこれに同調した場合に被こうむる自国経済の破綻の危機感と、今一つ、金正日が表面上はともかく、必ずしも心のうちでは忠誠を誓っていない軍幹部に対する、目先の特権意識の継続と経済的優遇の保証を維持させるだけの、資金確保と不足分の非合法な資金捻出に加え、先にも書いたような《バカ殿の大名行列》と言われた、中国やロシアへの『おねだり外交』が絶対に不可欠なのは、同国の国家予算の収支バランスから考えても明らかなのです。
こうして見てくると、北朝鮮に対する数々の不審な点も今になって納得出来るのです。まず、その第一の疑問が共産主義国家では、かつてその地位名誉権力が世襲されたことが一度もなかったにもかかわらず、金正日が、父・金日成の後を継ぎ、北朝鮮の最高指導者となる際の総書記就任決定までの時間があまりにも長すぎ、世界の各国では色々な憶測が生まれました。しかし、金正日に対する権力委譲は、父、金日成の生前にすでに軍をはじめとその権力の半分は譲られていましたが、父・金日成の死後、金正日は軍の将軍達に忠誠を誓わせ、自らの支持を取り付けるためには、前出のように自分で車を運転し贈り物攻勢をかけて買収し、辛うじて総書記就任を世界に発表する段取りにこぎつけたのです。
それでも他の勢力に対する不安や猜疑心を消し去ることが出来ず、疑わしいものは粛正し、軍の将軍や長老や実力者達には、朝鮮民族伝統に儒教の教えに則のっとった先祖や先輩達や目上を敬う儒教的偽りの態度を利用し、まんまと現在の地位を獲得したのです。
ちなみに儒教とはお釈迦様と同時代に生まれた、論語で有名な孔子が説いた中国古来の政治・道徳の学問で、倫理道徳の教えとして我が国にも多大な影響を与えた学問です。
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