【平成十六年五月】の定例法話会・テキスト
憲政の神様『尾崎咢堂』に聞きたい
《国民年金保険料「未納議員」と、今、話題の自己責任について・・・。》
何が?・・と言って、今回の国会議員の国民年金保険料の未納問題ほど呆れ果て驚きの言葉さえ見つからない事件は珍しいのではないかと思います。
かつて『議事堂』とは名ばかりで、実は『表決堂』である。と国会議員達を叱った憲政の神様《尾崎咢堂翁》は、今回の国民年金未納議員達に対して何と言うでしょう。まして、現職の閣僚三人の保険料未納が発覚するや、まるで鬼の首でもとった様に、保険料未納の三閣僚を『保険料も払わないで掛け金を引き上げるなんてふざけるな』とこきおろし、さらに三閣僚を団子三兄弟になぞらえて《未納三兄弟》と、はやし立てた現民主党代表の菅直人氏はご丁寧に自分が国民年金を所管する厚相時代だった時に、保険料を未納していたと云うのですから、もはや、何をか言わんやで、その上、同じ民主党の鳩山前代表まで、未納議員の仲間入りをしたとあっては、野党第一党の民主党としても、その後に発覚した四閣僚の保険料未納に対し、何も言えない立場になったと云う事です。
この問題に付いて、四月三十日の《産経抄》は次のように書いています。 (引)「『ぞろぞろ、ぞろぞろ、出てくるわ、でてくるわ、なんなんだこれは・・・。国会議員の「国民年金保険料納付状況」が公表されるや、保険料未納の政治家が暗い穴から這い出てきた。さきの三閣僚につづいて四閣僚、さらに野党党首までも〈お前もか〉だった。「こころならずも」「不明の至り」「恥ずかしい」。それぞれの会見で陳謝や弁解があったが、なかでも国民をあんぐりさせたのは、政府を責め立てていた民主党・菅代表の未納だろう。「人を呪わば穴二つ」。こともあろうに年金を所管する厚相時代のことだという。そんな混乱の中、年金改革関連法案が確実になったが、いま国民年金の未納は四割、公的年金の不足は四百五十兆円に膨らんでいるという。政治家の年金の手続きは複雑なシステムになっているという事情があるにはあるが、国民の不信感解消は容易ではない・・・。』」と手厳しい。これでは、政府与党の《百年安心プラン》と云う掛け声で始まった国家百年の計となるべき《年金改革関連法案》が公聴会も開かれないまま、与党だけの強行採決で決めてしまうようでは、国会とは?議会制民主主義とは?と問われても致し方なく、当然、私達の国民年金に対する不信感もつのり、これでは、保険料未納の福田官房長官の辞任も止むを得ないでしょう。
たしかに、与党をこのような単独強行採決に走らせた原因は野党にもある事は事実で、特に、今回の《年金改革関連法案》の審議は、私達の将来の年金給付をまかなう財源を長期にわたってどうするか、と云う大事な議論を尽くすべきであった筈なのに、その大切な審議をそっちのけにして、真近に迫った参議院議員選挙を視野にいれた未納問題追求と云う、目先の得点稼ぎにこだわり過ぎた、党利党略優先の野党にも責任があるのは当然でしょう。それにしても、まさか自分の党の代表と前代表が共に未納者だったとは、党員諸氏も開いた口が塞がらないと云う状態で、これでは、菅代表の《団子三兄弟》発言は『天に唾した』行為と同じで、『四十二章経』にある《悪意をもって人に接し、かえって自分が損をする、空を仰いで唾を吐いても、天を汚すことはできず、かえって自分の顔にふりかかってくる。》と云う教えと同じで、まさに菅代表は自分の足元を確かめずに『天に唾した』ため、結果として我が身にふりかかったと云う訳です。
ところで、評論家の松本健一氏は、PHP新書の中で、(引)「地球の風上は三つのパターンから成り立ち、《欧米は石の文明》《イスラムは砂の文明》で《東洋は泥の文明》」だと言う。しかし、世界の現況や日本の実情を考える時、この説に加えて現状を考慮し《欧米は石つぶての文明》《イスラムは砂嵐の文明》で《東洋は(特に日本の国会は)泥沼の文明》と加筆訂正して欲しいものです。
かつて我が国議会の先駆者で『憲政の神様』と言われた《尾崎咢堂翁》が議論が深まらないまま、採決だけが進んでいく国会を叱りつけた有名な言葉に、冒頭に述べたように《『議事堂』とは名ばかりで・・・。》と言う名言がありますが、現職議員の中にこの言葉に謙虚に耳を傾ける議員は何人居るでしょう。
そこで、その議員の為に《弘法大師空海》の言葉『物の興廃は必ず人に由る。人の昇沈は定めて道に在り。』(もののこうはいはかならずひとによる。ひとのしょうちんはさだめてみちにあり。)を贈りますが、それは《物事が盛んになるか廃れるかは、直接関わる人が原因となる。人が成功するか失敗するかは、それを行なう方法によって決まる。》と云う意味です。因みに、この《空海》と《明治天皇》の逸話に『肉類をあまり召し上がらない《陛下》を気遣い、大久保利道が肉食をと進言すると《陛下》は肉食の効能は知っているが、菜食の徒に《空海》があるぞ。』と、仰せられたとあります。
厄除け厄払いお祓い除霊護符呪詛返しの未勒館「密教と四柱推命」
厄除け厄払いお祓い除霊護符永代供養呪詛返しなど未勒館に!密教の加持祈祷・供養「四柱推命」
Copyright © 2008 Mirokukan All Rights Reserved.