【平成十六年二月】の定例法話会・テキスト
豆まきの相手は、鬼だけではない
《秋田で『倒産自殺者』を救おうと頑張る、NPO団体『蜘蛛の糸』》
二月三日の節分は、日本各地の神社やお寺で、各界の有名人を招いて、鬼を追い出す節分の豆まきが行われましたが、古来から中国では、鬼は亡霊や幽鬼として扱われていました。しかし、日本では童話《桃太郎》の鬼退治に代表されるように、鬼は悪者の代表として扱われ、節分には『鬼は外!』と云う元気の良い掛け声と共に、この寒空の中、哀れにも家の外へ追い出される運命なのです。
その意味から云えば、もしかして神社や仏閣の壇上で豆をまいていた年男(?)達の中には、自分は豆をまく立場ではなく、逆にまかれる立場に相応しい人が何人も居たのではないかと、目を凝らして見極めるべきだったのかも知れません。
ところで、日本の鬼には中国の不気味な鬼達とは違い、節分の豆のつぶてを投げられ逃げ惑うかと思うと、一方では、一目惚れした娘の親から《この豆の芽が出る頃に娘をやろう》と云われ、手渡された豆まきに使った《煎り豆》を大切に畑に蒔いて、じっと春を待つと云う《お人好し?》の鬼も居るのです。
それに引替え、政治の世界には、煮ても焼いても食えない鬼や妖怪達が、うようよ居て、しかも、始末の悪いことに、この鬼や妖怪達は殊の外利権が大好きで、少しでもうまい話しがあると、素早くその匂いを嗅ぎ付け、とことん食い尽くし、しゃぶり尽くすまでは、決してその利権を手放そうとしない鬼が居るのです。
それにしても、これだけ政治も経済も先行き不透明で、一向に景気の先行きが読めない状態の中、我が国の《中小企業経営者》にとっては、足利銀行の一時国有化に続いて、某都市銀行の国有化の噂もあり、依然として弱者受難の日々が続いています。それでなくても、バブル崩壊後の全国的な金融機関に依る、《貸し渋りや貸し剥がし》と云う中小企業にとっては、血も涙もない銀行の身勝手な仕打ちには、数多くの中小企業が泣く泣く倒産へ追い込まれているのです。
しかし、元はと云えば、この不況の原因を作ったのは、不動産ブームに対する不見解な政府と無知な銀行経営者の罪であり、特にブレーキの利かなくなって暴走し始めた土地ブームに対し、表向き羽『総量規制』と云う、橋本内閣が取った立派な融資制限も、裏へ回ってみれば『住専』という抜け穴を使った不動産に対する垂れ流し融資によって、大量の不良債権を生み出したのです。
そしてその銀行が抱える膨大な不良債権が全て銀行の経営を圧迫し、挙句の果てに、それらの銀行が抱える自己資本率の低下と、その原因を作った不良債権の穴埋めの為に、何ら落ち度のない私たちの血税が湯水のごとく使われ、しかも彼ら銀行は、弱者である中小企業に対し、先に述べたように《貸し渋りや貸し剥がし》と云う、正に『やらずぶったくり』の政策を取り続けてきたのです。
そして、その被害者は、当然、私達一般国民であり、中小企業の経営者ですが、これについて、ある地方銀行の幹部が語った『今日の土地バブル崩壊による不況の責任は、我々銀行にもありますが、何と言っても最大の責任は橋本内閣の抜け穴だらけの土地融資に対する《総量規制》と云うごまかし政策だったと思います。その意味で当時の関係者は、A級戦犯だと言って良いでしょう。』と云う、懺悔とも取れる発言があった事を、当時の関係者達は知るべきでしょう。
依然としてその後も、中小企業の倒産件数は止まらず、毎月一千件以上の企業が倒産し、同数の経営者が再起の道を閉ざされ、路頭に迷っているのです。
それも、我が国では担保力の弱い中小企業の場合、銀行からの借入を申し込むと、必ずと云って良いほど、不動産担保に他に経営者個人の保証も要求します。しかし、もし不動産担保の価値が少ないか、その担保がない場合は、必ずと言って良いほど、第三者の保証まで要求します。これでは、質草と引替に金を貸す街の質屋と同じで、別名《白昼の高利貸し》と影口を叩かれているのも仕方のないことでしょう。しかも、日本の銀行は、融資の際にはほとんどと云って良いほど『個人保証』を要求します。従って、一旦倒産でもすると、個人資産まで取られてしまいますので、これでは再起は不可能と言っても良く、万策尽きた倒産経営者は、仕方なく保険金で負債を返済しようと、自殺を考えるケースが後を断たないと云うのです。そこで登場したのが、秋田のNPO法人『蜘蛛の糸』というボランティア団体です。設立のきっかけは、倒産自営経営者の自殺率が全国一と云われる『秋田県』で、同じ倒産経営者で、現在は下宿経営で再起を果たした佐藤氏が、同じ経営者仲間だった四人の相次ぐ自殺に『何かやらないと大変なことになる』と危機感を駆り立てられ設立した組織で、因みにこの団体名の名前は『蜘蛛の糸』とは、釈迦が地獄で苦しむ人を救うために垂らした糸のことです。
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