先祖供養・施餓鬼供養

一方、施餓鬼会の仏事の始まりは、目連尊者と同じ十大弟子のなかの一人で、多聞第一と云われた「阿難尊者」があるとき深い河の上流の渓谷で修行をしているとき、突然恐ろしい形相をした焔口餓鬼が現れ、阿難尊者に次のように告げたのです。
『阿難よ!今すぐ、お前のできる限りの供物を差し出し、私に供養をしなさい。さもないと、お前の生命はただちに失われるだろう』と言ったのです。
そこで阿難尊者は、その餓鬼だけでなく自らの先祖やその後ろについてきた無縁の餓鬼達をも手厚くもてなし供養したのです。そして、自分も先祖もそして、有縁・無縁の餓鬼も救うことが出来たのです。
それから、この『阿難尊者』の故事にならい、施餓鬼会の法要が行なわれるようになったのです。
なお、この≪施餓鬼会≫の法要は、お盆の仏事とは異なり、原則として期間を定めず、いつでも行なう事が出来る、ご自分の難を逃れる法要でもあるのです。
合掌
高野山真言宗大本山元教師
真言密教祈祷道場 未勒館
館主 松代 真章
マハーシュリー沙羅
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