厄除け厄払いお祓い除霊護符
7/10
江藤の「菅罷免」要求はそれだけが理由ではなかった。
菅厚相はその年の10月下旬、東京医科歯科大学で講演し、「東大医学部が発端となった『安田講堂事件』を引き合いに、『あの時もっと壊しておけばよかったかも』と過激な発言」を繰り返した。そのうえで、任期が「あと一週間だと思うと、ついラジカル(過激・急進的)になる」などとボルテージを上げた。
ここに至って江藤は、国立大学の学生に国有財産の破壊をそそのかす閣僚の言動に呆れ、「反社会的分子は、オウム真理教のなかだけ巣食っているのではない。今や内閣の閣僚にまぎれ込み、スター気取りで世間を闊歩(かっぽ)しているのである」と怒りをぶつけていた。その政治体質は変わらない。
最近も、菅首相が再生可能エネルギー促進法を求める集会で、「本当に菅の顔を見たくないのか」と3度絶叫した。「見たくないなら法案通せ」などと、退陣が近くなるとラジカルに先祖返りするらしい。
かつて、京大名誉教授の猪木正道は、政治には政策立案の顔と権力奪取の顔があり、後者を根絶できないといった。むしろ政治家の権力欲が国益や政策を推進するエネルギーになると考えていた。
ただ猪木は、首相がその座を明け渡す場合の3つの要件を付け加える。@重大な失敗A汚職事件B執務不可能な病気‥・である。この指標を菅首相に当てはめてみよう。
「重大な失敗」では、尖閣諸島周辺で起きた中国漁船衝突事件の処理で明らかだし、東日本大震災の初動ミスは致命的だった。首相の座に居座れば、高飛車な松本龍復興相の任命など次々に失敗を重ねる。
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